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Just Another Journal

盲腸 チラスと手術

12月末、急な腹痛を感じ、近所のクリニックへ走る。

大した検査もせずに、医者は「ウイルス性胃腸炎だ」と断言。胃薬をもらって帰宅するが、その後も痛みは納まるどころか増すばかりだ。

友人からのLineで、「お前盲腸じゃないのか?」と言われ、急いで別の大きな(もう少しまともそうな)病院を探し、翌日訪れる。夕方の診察だったが、その場で「腹膜炎を伴う虫垂炎」と診断され、緊急入院。そのまま点滴を受け続け4日後に退院した。

退院後の診察で、「手術を一ヶ月後に」と言われ、仕事の都合などに合わせ、一ヶ月と1週間後にスケジュールを決めた。それが、今週の頭だった。

生まれて初めての全身麻酔は驚くほど良く効き、目を開いたときにはもう既に手術は終わっているという状態だった。

しかし、そこからが大変だったのは全身麻酔を経験したことのある人なら、かなりの確率で同意してくれるに違いない。

呼吸を取り戻すということ、一度止まった内蔵の動きを取り戻すということ、身体が切られたことを痛みという形で経験するということ、これはなかなかのものだ。

幸い傷口は小さくて済んでいる。退院も早かった。医者も看護師のみなさんも素晴らしい人達だった。あらゆる幸運がそこにはある。そのことにはつくづく感謝なのだが、この痛みとしばらく付き合っていくのは、日々なかなかの気合が求められる。

ただ大きな収穫もあった。

小さな病院のベッドの上で、人生を深く顧みることができたことだ。詳細は心の中に閉じておくが、これからの生き方そのものを変えるようなインパクトを持った時間であった。