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Just Another Journal

「メタ思考トレーニング」を読みました

2019 #9

 決してボリュームがある本ではないのですが、その中で繰り返される演習問題が非常にためになりました。脳みそをギュンギュンしぼられる感覚を覚えました。

上位の思考にたどり着く、Whyの思考は、同調圧力が多くの場合働くことのある営業の場面で、「もうひとりの自分との対話」を、頭の中で静かに行うのに役立っていることをすでに感じています。そして、その結果、目の前のクライアントに対して、的確かどうかはわからないけれども、少なくとも商談をグイと前に進める力を持った「質問」にたどりついていることも肌感として感じています。

もちろん、このセルフトレーニングは今後も継続していくことが必要で、これを繰り返すことにより、もっと角度の高い対話を行えることに繋がるのだろうと感じています。

そして、アナロジー思考。本書の特に後半で、ビジネスへの応用が展開されていますが、これは非常に面白かった。視座が広がるというのでしょうか。そういったことを感じています。

アナロジー思考は決して著者のオリジナルの発想ではないわけで、同時に、このターミノロジーを使っていはいないけれども、最近良く売れているメモ関連の本も、基本的にはこのアナロジー思考を応用したものだということにも気づきました。

幸い、同じ著者からアナロジー思考に関する別の書籍も出ているようなので、これに関しては、少しテーマとして読み進めることで、もっと自分の中に内在化できたスキルとして身につけたいものだと思っています。