Wisps

Just Another Journal

日々をきざむ

僕らは多かれ少なかれ、ある程度の意味合いにおいて、日々刻まれる時の中を一生懸命生きている。振り返って考えれば、「もっとあのときこうしていれば」、「もっとこうすればよかった」、そんなことを考えがちなのだけれども、実際のところ、今、この瞬間に、あとで振り返って後悔のような念に絡まれるアクション以上の、一体何ができたというのだろうか。

もし、あの時、ベッドの上で悶々と過ごしていたとしたって、あるいは、軽はずみだったと今となっては思える行動をとったことだって、そのとき、その瞬間には、その時に取り得た最大限のアクションだったのだ。たとえそれが、無意識の行為の産物だったとしても、それが必ずしもベストというには程遠いアクションであったとしても、best as much as we could だったに違いない。

だからこそ、日々を刻みながら生きることは大切なのかもしれない。

誰に見せるものでもない。自分だけのためで良い。めぐっては消える、この日々を、なにかの方法で刻みつけながら、やがてくる死に向かうのだ。

日記でも良い、メモのようなものでも良い。写真だっていいだろう。

小さいけれども、それがすべての存在の自分を、あくまでも自分のために生きるために、何かに日々を刻みつけながら生きることができればと、この梅雨空の下で思う。