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Just Another Journal

4月最初の出来事

3月末からとにかく忙しい毎日が続いている。忙しい事自体は非常にありがたいことであることについては、今までの経験からもよくわかっている。人は、暇な時ほど何かと余計なことを考えがちだ。忙しければ、思考のキャパも制限される。その結果、本当に大切なことに集中をすることが始まる。忙しさの海で溺れそうになる経験を通した結果、身につけることとなった生き方なのかもしれないが、それでも夜になれば、しっかりとウイスキーをロックで飲むくらいの時間は取れるので、おそらくまだ忙殺されるまでには、状況は悪化していないのかもしれない。このあと、更にどうなるのか。様々な物事のタイムラインが5月に向けて着々と迫ってきている。

そんな中ではあるけれども、昨日、新しいSurface Book 2が届いた。Intelの第8世代にCore i5モデルもようやく変わったので、それを知った翌日に、新宿の量販店で実機を触り、キーボードのうちやすさや、懸念だった重さを確認し、まあこれだったら、日々持ち歩くこともさほど苦になるレベルではないな、そんな納得をしてから、夜自宅に帰ってMicrosoftストアで注文を入れた。

今まではMacBook Proを使っていた。個人的には非常に残念だったのだけれども、どれだけ時間がたっても、あのキーボードに慣れることができなかった。同時に、キーボードから伝わる熱も時々辛かった。そのたびに心の中で叫んでいた。僕は単にパワポが使いたいだけなんだ。

しかしながら、MacBook Proの特徴、それがイコール最後までMacを離れることができなかった理由でもあったのだけれども、ディスプレイの綺麗さと、画面比率は捨てがたかった。

年齢を重ねて、日々日々見えづらくなる目にとって、Retinaディスプレイはメガネなしの裸眼の状態でも、細かなフォントが苦なく見えることが本当にありがたかった。

それに比べ、会社から支給されたLenovoしかり、その他のメーカーのPCについてくるディスプレイは、ピクセルの緻密さがどうしてもMacのそれにはおよばない。イコール、眼鏡なしでは読むこと、書くことが辛くなる。

そんなことを考えていたときに、家電量販店でふとしたきっかけからSurfaceシリーズを触ることになり、特にBook2に搭載されたディスプレイはRetinaに引けを取らない事を確認したときに、もしかすると、これが候補になるかと思ったのだった。

ただ実際に購入に至るまでには、いろいろな葛藤があったことも確かだ。Windowsがここ何年かでずいぶんと良くなってきたことも感じていたが、MacOSへの「馴染み」も捨てがたい。それに自分がWindowsマシン特有のフォントに「馴染めるか」が心配だった。

最後は、そうした「馴染み」への心理的な抵抗こそが、「老い」の象徴だぜ、ぶっこわせ、みたいな心の内からの声のようなものに従い、「注文ボタン」を押したんだけれども、一連の思考を共有している妻からは、一言「考え過ぎ」とのこと。もはやそれ自体が「老い」なのだと納得。

ということで、このSurface Book 2は「ぶっ壊せ」の象徴なのだ。